狭小土地(40㎡以下)の売却準備
Q:相続した私道に接する土地40㎡を売却したいと思っています。隣の土地所有者達との確定測量を終えれば、売り出し可能でしょうか? (令和7年3月 60代 女性)
A:確定測量以外にも下記の準備作業が必要と思われます。
A:確定測量以外にも下記の準備作業が必要と思われます。
① 物件から公道に至るまでの私道所有者全員へ通行と掘削の承諾書取得
② 建物を築造する際には境界線から50cm未満の距離で建築する事の
承諾書
③ 共有しているブロック塀等が傾いている場合は共有者へ撤去の合意取得
①について、
①について、
私道に面する土地を購入された方は、①の承諾書が無い場合、水道・下水・ガスの工事が出来ず、工事が進みません。また、私道はあくまで他人の所有物になる為、考え方は多々ありますが、工事をされる方が通行するには承諾を求めらる私道所有者の方もいらっしゃいます。
②について、
40㎡の土地に隣地との離隔を50cm空け建物を建築しても、居住する為の間取りが入りません。よって、②を取得せず、売り出した場合、結局契約の条件に②を求められる買主様は多くいらっしゃいます。江戸川区内には隣のお家との隙間が無い家が多くありますが、新しく建てようとした場合はこの承諾書が現在は必須です。
③について、
ブロック塀倒壊による悲惨な事故は昨今ニュース等で多く取り上げられています。その為、行政へ建築の申請を行った場合、傾きのあるブロック塀等は是正が求められますが、共有物の場合は勝手に壊す事もいかず、③の書面が取得が必要です。
①~③までの書類は土地家屋調査士が測量と併せて取得頂けた時期もありますが、現在①~③までの書類取得を有償でもやってくれる方は滅多にいない為、不動産会社が代理取得に動きます。また、不動産会社の中には①~③の書類取得が必要と知らない方も多い為、実績のある会社に売却を依頼する事も大切です。